国内シンポジウム2024
シンポジウム
近世日本聾唖教育史における中村 三近子『児戯笑談』の布置
主催:日本聾啞史研究会
共催:日本手話学会
現在も「近世日本聾唖教育史の暗黒史観」、いわば「江戸時代、日本の聾唖者は乞食など悲惨な生活を送っていた。でも、明治時代に欧米の聾唖教育が導入されて、ようやく日本でもまともな聾唖教育が始まった」と考えている人が大勢います。
ところが、最近は先行研究の再発掘や、江戸時代の史料の電子化・翻刻の普及などにより、江戸時代の中後期でも昭和時代中期とそれほど変わらない生活を送る聾唖者もけっこういたことが明らかになっています。
江戸時代中期の儒学者、中村三近子(なかむら さんきんし)は庶民に儒学を普及させていくために談義本『児戯笑談(じけいしょうだん)』を書きました。この本には「仕形(しかた)は瘖聾(をしつんぼ)の学問なり」という文がみえます(「仕形」は現在の手話にあたるものです)。
今回のシンポジウムでは『児戯笑談』で聾唖者について書かれている文や、江戸時代の聾唖者がどのような生活を送っていたのかがわかる史料を紹介するとともに、中村三近子がどのような人物であり、どのような思想をもっていたのかを紹介します。
皆さんも『児戯笑談』にみる聾唖文脈を日本聾唖教育史に布置し、近世日本聾唖教育史の暗黒史観の脱却を通して、多元的かつ重層的な近世日本聾唖教育史を再構築する作業に参加しませんか。
日時:2024年12月21日 (土) 13:30~17:00(受付:13:15~)
場所:ホテルビナリオ嵯峨嵐山(全国手話研修センター コミュニティ嵯峨野)2階 会議室
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺広道町3−4
(JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車 南出口すぐ)
参加費:
事前参加申込:
日本聾啞史研究会会員 1,000円
日本手話学会会員 1,000円
非会員 2,000円
非会員(学生) 1,500円
当日参加:
日本聾啞史研究会会員 1,500円
日本手話学会会員 1,500円
非会員 2,500円
非会員(学生) 2,000円
16:50~17:00 閉会事務
申込先
日本聾啞史研究会事務局
FAX:0749 (42) 7214
Email:deafhistoryjapan.office@gmail.com
① 氏名(漢字)
② 氏名(フリガナ)
③ 研究会会員/非会員
④ 住所(都道府県名のみ)
⑤ Eメール
⑥ FAX番号
⑦ 参加費振込日
※「参加申込」からも申込できます。
下記の口座へお振り込みください。
郵便振替
【口座名義】日本聾啞史研究会
【記号番号】00850-8-12305
銀行振込
【口座名義】日本聾啞史研究会
【店名】〇八九(ゼロハチキユウ)店
【店番】089【預金種目】当座
【口座番号】0012305
申込・振込〆切
2024年12月13日 (金)
・郵便振替か銀行振込でお願いします。
・必ず申込者の名義で参加費をご送金ください。
・振込後のキャンセルは払い戻しできない場合がありますので、ご注意ください。
・領収書は原則として発行しません。
・振込手数料は自己負担でお願いします。
・事前申込における個人情報はシンポジウム参加者名簿の管理のみに用います。
2024年9月5日初公開
2024年9月17日改訂